台車交換場

近鉄電車のレールには標準軌(1435mmゲ-ジ)と狭軌(1067mmゲ-ジ)の2種類がある。近鉄電車の9割が標準軌だが残りの1割すなわち近鉄南大阪線(吉野線含む)と養老線(現・養老鉄道)は狭軌であるため車両の定期検査などで近鉄主要工場へ回送する際は狭軌用の台車から標準軌用の仮台車に履き替えなければならない。
近鉄から経営分離をした養老鉄道の車両検査は今のところ近鉄に委託をし近鉄の工場へ運ぶため標準軌の仮台車に履き替えをする必要がある。
これらの台車を履き替えする場所が近鉄南大阪線は台車交換設備のある標準軌の近鉄橿原線との接続駅である橿原神宮前駅構内の交換場で行い、養老鉄道については近鉄名古屋線との分岐をする桑名駅手前の東方信号所にある台車交換場でそれぞれ台車を履き替える作業を行っている。
台車を履き替えた車両は仮台車の為自走出来ないので電動貨車モト90型に挟まれて工場まで無動力で走ることになる。

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8月13日に東方信号所へ回送された600系D06編成ラビットは14日の朝から昼にかけて標準軌の仮台車の履き替え作業が行われた。
台車交換場の建屋の中にある油圧ジャッキで車体をリフトアップをして台車抜きが行われる。上の画像がその時のジャッキアップされた状態。その台車をクレーンで吊って隣に停めてあるモトの荷台部分に乗せて代わりに標準軌の仮台車を車体の下に潜り込ませてその上に車体を下ろす。これを1両ずつ行う。この様子を敷地外からではあるが朝から一部始終を見学させて頂いた。
その時の作業の流れを以下に簡単にまとめてみた。

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台車交換場にはニ線あって隣には電動貨車モト90型(94+96)が待機。建屋の中まで架線がないのでパンタグラフが建屋に接触しないところまでギリギリまで下がって寸止めされている。

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今まで履いていた台車の台車抜きがされる。

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そして隣の電動貨車モト90型の荷台に積み込まれる。荷台にはレールが固定されていた。そのレールの上に台車は乗せられる。陸送で例えると10トントラックの荷台に台車を積み込むのと同じである。

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仮台車がスタンバイされている。勿論モーター無しである。

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次に600系のすっからかんになった床下に人力で仮台車を押して入れる作業がされる。陸送で言うと床下にヤッコを入れるようなものだ。
そして台車と車体の位置合わせをしてジャッキから下ろされる。

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2両共仮台車を履かせ終わると電動貨車モト90型によって建屋から600系が引っ張り出されもう片方にも電動貨車を連結して600系はサンドイッチされた状態になった。電動貨車モト90型の荷台にはそれぞれの台車が乗せられていて、これらも一緒に工場へ運ばれて車体と共に検査を受けることになる。
上の画像はそんな一連の作業を終え出発待ちをしているところである。線路幅が違うゆえに手間隙かかった作業をしないといけない大変さを再認識をした。

2017.8.14 モト94+600系(C#506-606)+モト96 東方信号所


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No title

当然軌間の違う鉄道なのでこうなるんですね。実はこれまでなんにも知りませんでした。一つ賢くなりました。ありがとうございます。

No title

DF50 34様
狭軌区間にも検査出来る工場があれば良いのですが、無いために手間かけて標準軌の工場へ送られます。
検査終え出場した時も当然逆パターンです。
こうしたことは深入りしないと、なかなか分からないと思います。自分もこれを知ったのは数年前ですから...
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